子供の頃から大きくなるに連れて、自分の視点に「ロック・オン」される対象物が変わっていく。
小さい頃はマンガやプラモ屋(ガチャガチャやカードダスなんかが置いている店)、ゲーム屋、あとは友達の家なんかがロックオンの対象で、そこを中心に自分の中で街をマッピングしてた気がする。
逆にいうと、そのマッピングされた街の中では、たとえば不動産屋や税理士事務所なんていう自分にはほど遠い場所は、ないも同然だった。
もうちょっと大きくなるとレコード屋、楽器屋、相変わらずマンガ屋やエロ本の自販機とかがロックオンの対象(これはあんまり今でも変わってない)で、逆にガチャガチャやカードダスなんて存在は自分の街の地図からは消えつつあった。
それからは服屋とか、メシ食う場所とか、映画館、自動車教習所なんていう、その時々の自分のニーズに応じて街の風景を「ロックオン」してきた。
でも、大きくなるに連れて行動範囲も広がる訳だけど、それに比例して街全体がクリアに見えてくるかというと、そうでもない気がする。
要は、その時の自分の境遇とか、心理状態とか趣味嗜好で、同じ街一つでも切り捨てたり、拾い上げたりと、見え方が全然違ってくるんだろう。
たとえば、不動産屋は街に出てもビルをメインに見るかもしれないし、魚屋は魚関係のものを中心に街を見るかもしれない。(魚関係って一体なんだ?)
ヤクザはヤクザなりのロックオン、キャバ嬢はキャバ嬢なりのロックオン。
不動産屋や魚屋やヤクザやキャバ嬢の見ている街の風景を、俺にも見せてくれよ!
…ええと、なんだ、別にこんなことが言いたかった訳じゃなくて、
何が言いたかったかっていうと
最近、僕が街を歩く時にどうしても「ロックオン」してしまうものが、一つ増えたんです。
それは…「泌尿器科」。
今日も2~3件、ロックオンしてしまいました。
「あ~こうやって世界は広がるんかな~」としみじみ思います。
同時に、「あ~行かなアカンのかな~」と不安に思います。
え、理由?
そんなもん言えるかボケ!