菊地さん、ちょっと待って。
ビターブラック、スウィートブラック、アフロ、ポップス、クラシック、現代音楽、ジャズを、著名な8人との対談方式で語り尽くす、05年発売『ロックとフォークのない20世紀』のアザーバージョン。
聴いたことのないレコードの話題でも、読んでいて退屈しないのは流石。
「ブラックミューシックはチョコレートである」
「YMOはブラックミューシックである」
「実はあまり違わないブルーベックとオーネット」
などなど独自のするどい切り口でポンポン進行するので、「ちょっと待って…」と読み返す事もしばしばでしたが、今までなんとなしに聴いていたCDの生まれた時代背景やルーツなどわかるとこれまた楽しいものです。
ちなみに菊地成孔、本業はミュージシャンです。