仏教とギャグを併せた珍しい漫画としてとりあげられておりました。
太田出版から完全版として計三冊が発売されました。
【ストーリー】
貧乏寺の仏物専寺(ぶつぶつせんじ)がお金目当てで、始めた仏教専門学校。略して『ぶっせん』。
隣山のライバル金々福寺(きんきんぷくじ)は草履係の正助をスパイとしてぶっせんに送り込むものの、願書の住所で早くもバレてしまう。
ぶっせんは生活の全てが単位制になっていて、50単位を取ると悟りを開けるといったなんとも無茶な口説き文句。
生徒は全て、軽い気持ちで入学してきた今時の若者ばかり。剃髪、座禅、荒行と要所要所で展開される仏教の教えにヒモジイ若者が耐えられるはずも無く、教師(ぶっせんだから坊主)との衝突は毎回のお決まり。
【レビュー】
一話完結形式になっていて、毎回確実にオチがあります。そのオチが計算高いといいますか、とにかく質が高いものばかり。
勢いに身を任せるのではなく、話の隅々に餌を撒いといて最後に獲物を捕まえる感じです。毎回見事に餌に飛びついてしまった。
正直この漫画のどこを読んでも、見ても、作者が女性だということは言われてみるまでわかりません。たとえ女性が描いたという先入観がある人でも、読み出せばわかってもらえるはず。これはおもしろいってね。
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