生き抜くんだ どんなことがあっても!!
現在公開中の『パッチギ LOVE&PIECE』早速見てきてレビューです!
一作目から60年代の在日韓国人の立場を目の当たりにさせられ衝撃を覚えた方も多いはずです。
今回はまさに「ラブ&ピース」 タイトルの響きが安っぽく見えるのは、作品を見る前の邪念。
見終わった後の感想は、井筒さんらしいストレートなタイトルだなと納得させられました。
投稿情報: 13:34 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (1)
見せて貰おうか!連邦軍のモビルスーツの性能とやらを!
はい、ガンダムレビューです。今回は角川の「GUNDAM THE ORIGIN」のレビューです。
作家が違ったり、内容がサブストーリであったりではなくこのガン
ストーリーに超大幅にエピソードを付け加えた源流の作品
アニメ版では描かれなかった、シャアの秘密、ザビ家とダイクン家
ミライとブライトのラブロマンスまで全公開!
アニメ版がスカスカに見える程の濃い~い内容になってます。
執筆陣も作画に安彦 良和、原案に矢立 肇, 富野 由悠季
メカニックデザインに大河原邦男とあのファーストガンダムを世に
こりゃあ、嫁を質屋にいれてもGETせねば!
ザクとは違うのだよ!ザクとは!
投稿情報: 00:10 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (7)
「遅れてきた天才」松本次郎!!
すいませんノーマークでした。(アーカムスタッフ一同)
ということで遅れて来たことすらアンテナに引っかからなかったアーカムの衝撃を音声&テキストでレビュースタートっす。
2001年11月、コミックIKKIで連載がスタート。
被害者遺族が加害者に復讐するために作られた敵討ち法が存在して2年、戦時下の話です。
ビジュアル面では殺し合いがメインで描かれてるので治安の悪い感じ否めませんが、時代背景は今の日本とさほど変わらないかな?ってのが第一印象。
主人公の叶をはじめとする、それぞれ少しずつずれた感覚を持った登場人物達。
時代背景、戦時下の状況ってのはあくまでもストーリーを上手く転がす為の材料で、登場人物それぞれが抱く社会とのギャップにどう折り合いをつけていくかを描きたいんではないのか?
そこらへんも含めた上で今の日本とさほど変わらないかなってのが第一印象。
現実と妄想の境目がわからない主人公の叶ヒロシは、普段は、存在もしない幻覚と話してます。(この時点で既にイカレテる)
世間と一定の距離を置くことで精神を安定させようとすればするほど、幻覚は気持ち悪くなりドツボにはまっていく。
(ドツボにはまる叶の様子)
(単行本6巻より抜粋)
基本的には叶が主人公ですが、話(巻数)によっては加害者側の目線にも、執行代理人の目線でも展開していくので読者を飽きさせない構成になってるなぁと関心します。
登場人物も極端に頭が悪いか、気難しい連中がほとんどで、平均が取れた人間が少ない分、「敵討ち法」って無茶苦茶なものがリアルな感じになるんですかね?
「俺たち、殺し合いしてんだぜ」
(単行本7巻より抜粋)
というコメントがより一層リアルな感じにさせるのは、僕の想像力が乏しいのではなく(断じて)、敵討ち法のルールがそうさせている訳で、正午スタートし、決められたフィールド内、作戦を立て、武器も支給されるって状況はやっぱりサバイバルゲームの延長。
殺し合いの緊張感を味わえない人だって出てくるんじゃないのか?(もちろん接近戦は違いますよ)
それだけに人間味溢れる人物が一発の弾丸で殺される様は、ドキっとさせられ、現実はうそをつかないんだと実感する。
正直まだまだ終わりは見えない作品なのでどうやって落とすのかが見ものですね。
ニートぎみなカメラマン「双真」が主人公。登場する架空のドラッグ「ソーダ」。
ソーマはある日ドラッグディーラーの「魔子」に誘われ「三月町」に迷い込む。
そこは異世界の民が暮らす幻想の街。
白雉の美女、麦子。世界同時革命を目指すジャバウォッキ娘
次々を目の前に現れる奇妙な光景と人々。
↓ジャバウォッキ革命娘達
やがてソーマはなぜ自分がこの街に引き込まれたのか?
に疑問を持ち、「魔子」に歩み寄る。
↓三月町の解放の鍵を握る「魔子」
そして、この街を支配する魔物「ウサギ」の呪縛を解き放つ
狩人として選ばれたことを知ることになる。
------------------------------------------------
がさつでラフなペンタッチとは裏腹にしっかり描き込めば
かなりの美人を描ける不思議な画力。すぎむらしんいちと
大友克洋を彷彿させるコマ割。
初単行本作品から2作目となるこの作品、
ウェンディでは感じられなかった作者の開き直りを感じます。
エロとドラッグで幕開けする巻頭。この作品のテーマ。
妄想と現実の狭間みたいのが松本作品の共通する世界観ですが、
ドラッグが直接キーアイテムで登場するため、いっそう不可思議な世界が広がってます。
要は登場する全員がブリブリ。
ストーリー自体もループにループを重ねる難解なものになってますが、
物語を捨てて絶望的恍惚感、松本次郎の世界観だけを味わってみるのも良いかも。
けど、じっくり読み込めばしっかり起承転結してて読み応えのある作品です。
狂った世界感の中にも根底には人間愛を感じます。
未開の惑星
進駐軍の占領下にある田舎 町で暮らす幼なじみたち。美術学校に通うため日夜アルバイトに励むコロ。気弱でいじめられるとすぐ妄想の中へ逃げ込んでしまう。
作中で一番ましな顔のコロ
都会でダンサーになる夢をみるが暴力ですべてを解決しようとするクッキー。
ナオミは平凡な生活を望みひそかにコロと結ばれたいと思ってる。
クッキーは事あるごとにナオミとコロを痛めつける。
元々は幼なじみだった3人だが、戦争の狂気の中、関係がおかしくなってしまった。
弱気なコロは狂気の時代の中、皆が代わってゆく様をただ、自分の妄想にひたり
やり過ごしてきた。絵を描く事で救われると信じて疑わない、現実を見ない理想主義的発想。
自分で処理できなくなる現実に遭遇するたび逃げ込むコロの妄想、
「宇宙パトロール隊員 ホゾノフ隊員とプリン隊員が
不時着した惑星から脱出するというばかげたお話」
現実に広がる戦時下の絶望とはまったく裏腹にばかばかしく展開される。
そんな状況の中、ナオミは占領軍の娼婦として働きだし、愛欲と薬物にまみれた生活に落ちていく。
クッキーは町から逃げ出すために軍の物資を強奪し売りさばくことを計画する。
必死に現状の生活から這い出そうとする2人だが、現実は甘くはなかった。
投稿情報: 15:35 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
仏教とギャグを併せた珍しい漫画としてとりあげられておりました。
太田出版から完全版として計三冊が発売されました。
【ストーリー】
貧乏寺の仏物専寺(ぶつぶつせんじ)がお金目当てで、始めた仏教専門学校。略して『ぶっせん』。
隣山のライバル金々福寺(きんきんぷくじ)は草履係の正助をスパイとしてぶっせんに送り込むものの、願書の住所で早くもバレてしまう。
ぶっせんは生活の全てが単位制になっていて、50単位を取ると悟りを開けるといったなんとも無茶な口説き文句。
生徒は全て、軽い気持ちで入学してきた今時の若者ばかり。剃髪、座禅、荒行と要所要所で展開される仏教の教えにヒモジイ若者が耐えられるはずも無く、教師(ぶっせんだから坊主)との衝突は毎回のお決まり。
【レビュー】
一話完結形式になっていて、毎回確実にオチがあります。そのオチが計算高いといいますか、とにかく質が高いものばかり。
勢いに身を任せるのではなく、話の隅々に餌を撒いといて最後に獲物を捕まえる感じです。毎回見事に餌に飛びついてしまった。
正直この漫画のどこを読んでも、見ても、作者が女性だということは言われてみるまでわかりません。たとえ女性が描いたという先入観がある人でも、読み出せばわかってもらえるはず。これはおもしろいってね。
投稿情報: 23:54 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
前回のワールドイズマインレビューでは、社長が真説版の一巻しか読んでない状態だったんですが、ようやく全巻読みその後の心境などを語っております。
今回はホワイトボードに、主要人物、名言などを書き上げ話しの脱線を防ぐ方法を取り入れてみました。それが吉とでたかな?
とにかく聴いて見てください。
投稿情報: 22:16 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
そのトンネル内には『この世界を終わらせる怪物がいる』と言う少女。
『あいつが居なくなれば世界は救われるかもしれない』と井戸に突き落とされたその少女。
時折姿を見せる蝶、やがて異常発生していく蝶の大群。
11年という歳月を経て、虹ヶ原の町に散りばめられた違和感の一つ一つが繋がり、やがて一筋の光となる。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
『こんな作品はもう描けないと思います』という作者様。
内容自体はかなりLOWな仕上がりですが、物語が繋がっていく様にスタンディングオベーションで「ブラボー!!」と言いたくなるほど。
この内容で税込み¥800はお買い得です!是非一度手にとってみて下さい。
投稿情報: 12:02 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
紀元前、アレクサンダー大王が活躍した時代。
この世紀の大王に書記として仕えた史実上の人物
「エウネメス」がこの物語の主人公。
彼が幼少の時代から物語は始まる。
寄生獣で現代SFを描き七夕、雪の峠・剣の舞で
日本史を舞台にし、次に舞台としたのは
紀元前の地中海文明。
しかし岩明均の世界観はドコに行っても普遍である。
相変らずの「三白眼」がゾクゾクする。
・刀で人間の体をスパっと真っ二つに切り裂く。
・人の皮をはいで防寒グッズにしてしまう。(いや、見せしめか?)
・宦官からの逆襲を受けて性器を切り取られてしまう豪族のボス。
・家臣が王の命令にそむいたため罰として、我が子の切り刻まれた肉を食わされる。
そう岩明均は危険な作家なのである。歴史的抒情詩でカムフラージュ
されているが彼は確信犯です。
猟 奇 的 な 人 の 死 に 方 。
寄生獣でもあまりにも大きなテーマで隠れてしまいましたが
彼のアナーキーぶりは山野一にも匹敵するパワーを持ち合わせています。
しかし
「しょせん人間なんてはかない生き物。
宇宙の歴史に比べるとちっぽけなもの。」
そう思わせるパワーが彼の作品の持ち味なんですね。
寄生獣以降、大きな作品を書いてこなかった彼ですが、今回は期待大です。
1巻から丁寧に掛かれています。大傑作の予感。読んで~!
投稿情報: 12:00 カテゴリー: 社長とぐっさんの音声書評 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)