はい。
とにかく面白かった。
僕のビルフェチ、工場フェチ、電線フェチ、廃墟フェチってのは確実にエヴァが原因だったんだなーと再確認いたしました。
朝になって人々が出勤する風景とシンクロして、第三新東京市全体も稼動し始めるという描写が最高でした。
あと、前作もでしたが、今回も見事に「リニューアル・使徒」にはビックリさせられた!
よくあんなの思いつくもんだわ。
個人的に好きな場面では、
「NERV本部内で使徒ゼルエルと攻防戦を繰り広げた初号機が腕を切断されて、その大量の血液を右半身に浴びるも、
微動だにしないゲンドウ」
というシーンがあるのですが、
TV版ではその直後の初号機が暴走したシーンで、「はじまったな、碇。」という冬月指令の言葉に対し、
なぜか血の染みすらないまっさらの服を着たゲンドウが
「ああ、全てはこれからだ…」と答えていて、思わず「風呂入ったんか!」と突っ込みたくなったものですが
今作ではきっちり血塗れのままで、「ああ、サードインパクトの始まりだ…」と言ってくれて感動しました。
いやー、こういうのは大事ですよね。(あ、ネタバレか?)
前作「序」が元々完成度の高かった「壱~伍話」をビジュアル的に昇華させるのが目的だったとしたら、
今作「破」は、大なり小なり破綻が目立ち始めた旧エヴァ「第拾伍~弐拾話」を、「新しい話」への布石としてうまくまとめあげることに
成功したな~という感じがします。
そして「本当に新しいエヴァ」はやっぱり次作「Q」まで待たなけりゃならないということでしょうね。
ああ…、俺は一体何歳までエヴァを引きづらなけりゃならないのか。
ていうか、予告編で観た「眼帯のアスカ」は強烈でした。
それまでの話の流れもあってか、一瞬へルタースケルターのタイガーリリィ(@岡崎京子)を思い出してしまった。
ああいう感じでしぶとく生き延びてくれるのでしょうか。
しかしほんの数秒なのに、こういう気の持たせ方もホントにうまくてイヤんなるなあ…
一週間後ならともかく、年単位で次回予告をされてもね、こっちはどないせえゆうね。
まさに「グレイト・ロックンロール・スウィンドル」ならぬ「グレイト・アニメーション・スウィンドル」!
騙された気分はどうだ?ですよ全く。
しかし「最高です」としか言えないのが全くタチが悪い!