素晴らしい世界 浅野いにお 小学館

『祝！浅野いにお単行本デビュー作。』

いたって普通の世界の話。だから、そのまま自分にシンクロして見れるので誰でも共感できる内容だと思われます。いにおはこういうストーリーを描かしたらほんとにうまい！

これがほぼデビューにも関わらずかなりの完成度が高い作品です。絵は荒いながらも、構成、展開はさすがの一言です。それになんといってもセリフが素晴らしい！ただの日常会話かと思いきや、胸に突き刺さるセリフをさらりと織り交ぜる。シンプルな言葉ほどグッと胸にきますよね！

未来に不安をもってたり、今をなぁなぁで生きている人は特に読んでほしい。説教臭く今を生きろ！なんてあつかましさはなく、ただ淡々とした中にも楽しさはある。ということに気づかされます。俺も、もっと早くにこの漫画に出会っておきたかった。１０代や２０代前半の人はこの漫画、いや浅野いにおの作品を見ることで何かしらのきっかけが持てるんじゃないかな。