6日~11日まで、夏期集中講座の工芸を受けてきました。
何をするのかというと、お皿二枚を作ります。漆で。
丸いお皿と四角のお皿を作ったんですが、和菓子をのせたり、飾ったり出来るお皿です。くぼみは無いです。
とにかく、ひたすら磨いて磨いて磨いて………だったんで、右手だけやたら筋肉ついた感じがします(´o`)
丸いお皿は、正式名称は「黒呂色銀平蒔絵丸皿」で四角のお皿は「布目高上げ紋様四方皿」といいます。
「黒呂色銀平蒔絵丸皿」
最初はもちろん、無地の黒い丸いお皿です。まず、表面を炭で磨きます。その後、石で研ぎ、ワックスで磨いてピカピカにする!!!!
この作業だけで余裕で2時間かかりました。でも、磨けば変わるもんですね~~
鏡みたいになるんです。
わかりにくいですが、最初と比べると明らかにピカピカです。
次に、赤色にした漆で個人個人、考えてきたデザインをもとに、筆で描きます。
描けたらその部分に銀粉をぶっかけます!!!この粉が固まって、磨くとピカピカの銀になるんです。
銀粉をまぶした状態。これをねかし、固まったらひたすらワックスで磨きます。光るまで永遠に……力もいるんで本当大変でした。
磨いて磨いて磨いて磨いて…………
また漆を全体に塗って、乾かし、油を塗り、粉をつけて磨き上げて完成です。
なかなか上手いこといったんで、よかった◎銀ふんだんに使ってます。
「布目高上げ紋様四方皿」
難易度はこっちの方が高かった……丸皿と同時進行で制作していくので、バタバタしました。
布張り、目止めから始まり、サインシートという白いシール状のものを二枚、皿の大きさに合わせて貼ります。
空気が入ってしまわないように注意……しようとしましたが、失敗↓↓
この上にカーボン紙をのせ、デザインを上からなぞり、写します。カーボン紙って凄い!!
カッターで彫ります。
全部彫れたら、パテという石膏のようなもので全体を塗ります。切り抜いた部分にパテを流し込むから、最終的にそこの部分が盛り上がるんです。
パテが固まったら、やすりで削る!!!!!これは本当しんどかった……力仕事意外の何者でもないですよ。二度とやりたくない。
その後、黒い漆で全体を塗り、乾いたら炭で磨いて、赤い漆で全体を塗る!
これが乾いたら、最終的に盛り上がる部分(柄の部分ですね)を黒い漆で色をつけ、完成です。
ほんっとうひたすら磨いたり漆を塗ったりでしたね~~
でも、手をかけた分、かなり愛着はわきます。良い思い出ですよ~~