ようやく、書く気になってきました。twitterにちょっとあきてきたところもあったのでちょうどいい時期だったかも。
ま、ぼちぼち書いていきますが、まずは近況報告。
■買取28号
少しずつですが、収益化への各種データモデリングが出来てきました。
この半年、実に様々なアイデアを出しましたが失敗の連続でした(泣
ま、でもよく考えたら、アーカムで消費者向け通販モデルは知ってても、実際企業向けASPサービスの販売の領域は全部一からですので、時間がかかるのは仕方ないのかなあと思ったり。
モデリングとは要は値段設定とか、サービスプランの質とかボリュームとかの事を言ってるんですが、コスト構造の理解に時間がかかりました。これも勉強。次からはデータとにらめっこで、方策を練れると思います。
■業界全体のこと
流通業界の再編の流れは思ったより速度は速くないのも分かりました。
デジタルからデジタルへの移行だった音楽コンテンツ。CDのパッケージ販売金額が10年で半分程度にしかならなかったことを考えても、アナログからデジタルへ変化するプリントメディア(紙の本)の魅力は、まだ健在なのです。
再生装置の必要のない便利さってのは、人間本能的に感じるはずです。
(ただ雑誌はちょっと別かもしれませんが今はちょっとおいといて。)
もちろん、電子書籍に価格競争力があれば、EBOOKで済ませる人も出てきますが、日本の流通市場はアメリカに比べ、影響力が絶大ですので、出版社もそこまで魅力的な価格帯をまだ提案できないんじゃないかと思ってます。
しかし、電子書籍がソーシャルリーディングやクラウドリーディングと呼ばれる、新しい読書体験を提案できれば、電子書籍市場が大きく成長していくと思います。
でもまだまだ、これから。じわりじわりと変化していくはずです。
■自分の周りの環境
組織も3カ月で少し落ち着き、僕たちが所属するグループ企業各社の文化や、「癖」も見えてきたところです。
役員の方々の共通の危機感として、「紙の本はどうなるの?」ということです。
株式会社28号として少しでも今、グループ全体に貢献できるとすれば、この解を探し、伝えていくことだと思います。
■もうひとつの事業
買取28号は流通向け、(書店)のサービスですので、電子書籍を軸とした事業もそろそろ、かっちり方向を決めないといけない時期でした。
作りたかったサービスの開発テーマはこんなんでした。
「フリーコピー時代のアーティストの活動を最大化し、彼らに収益を還元できるか?」
僕は電子化の次は、今、はやりではありますが、「フリー」(無料)になっていくものだと思ってます。(ずいぶん昔から言ってるんですよ!)
デジタルになった瞬間それは始ります。(それは音楽コンテンツで実証済み)
音楽はライブに活路を見出しましたが、(ミュージシャンに比べ)タレント性の低い作家は何を収益の源にするのでしょうか?
この問い、結局答えは出ずなのです。
ですが、アーティストの一番近いところにいる事が何より僕たちには今必要であることは理解しました。ですので、そういうメディアをひとつ作ろうかと思います。
「アーティスト発掘エンジン」とかって名前でアーカムで昔やってたんですけど、そんなノリに近いです。
どこまでを持って成功と呼べるのかわかりませんが、半年後、何らかのデータが取れていると思いますので、その時のデータ次第でまた方向を模索していきます。
そういう意味では、この事業、当初はR&D(Research & Deveropment 研究開発)の色合いが強いと思います。要は、すぐには利益を生まない事業です。
そういうことを許可してくれる今のボスにも感謝してます。
また幸い、社外ですが、まわりに、音楽、映像、芸能、アートなど各界の仲のいい友達が乗ってきてくれてます。自分一人では、できないことも彼らとならなんとなく乗り切れそうなメンツなのですよ。これが。
僕は漫画担当ですが、漫画に固執することなく、クロスオーバーする部分から新しい表現を見つけたいと思います。
■アーカム
五味がよくやってくれてます。ナチュラムの拓ちゃんにも手伝ってもらって、再成長曲線を
模索中ですが、コンシューマ向け事業に再注目してくれてるのが、僕にとってはうれしいとこです。
神戸と東京という地理的制約は、思った以上に大きく苦労してますが、これはコミュニケーションの質と頻度ということになるんでしょうねえ。自分で考えてすべてを決めてきたスタイルでは通用しないのがもどかしいとこではありますが。これも勉強。
■個人的
これだけ、頭を使った3か月もなかったですかね。でもこれからも考え続けないといけないですし、誰も知らん領域なので。
でも、創業当時の「紙の本はいつかなくなる。書店も取次も必要ない世界が来る。だから出版社になるんだ。」と言い続けてきた気持ちと似てるかもしれません。
本当に僕がやりたかった事には確実に近づいてますのでこれで失敗しても本望ではあります。はい。
と、久しぶりに書く長文はなんとイケてない事かとおもいつつですが、とりあえず復活のブログでした。
復活の祝電とか祝辞コメントとか
twitter→ @arcambooks
にいただければうれしいっす。
ということでまた書きます。
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