アーカムの次期システムでは協調フィルタリングを採用してます。
協調フィルタリング(Collaborative Filtering, CF)は、多くのユーザの嗜好情報を蓄積し、あるユーザと嗜好の類似した他のユーザの情報を用いて自動的に推論を行う方法論である。
趣味の似た人からの意見を参考にするという口コミの原理に例えられることが多い。
例えば、ユーザAがアイテムXを好むとすると、アイテムXを好む別のユーザBが好むアイテムYを探し出し、ユーザAもアイテムYを好むのではないか、という推論をコンピュータによって自動的に行う。
実装にはユーザ同士の類似度を、同じアイテムにつけた評価の相関係数などによって表して類推に利用することが多い。 協調フィルタリングはリコメンデーション(推薦)やパーソナライゼーションに利用されている。
実際にAmazon.comの「おすすめの商品」や、はてなアンテナの「おとなりアンテナ」などに応用されており、Web 2.0においてロングテールを支える要素技術として捉えることができる。
協調フィルタリングにはユーザの評価付けによる明示的なものと、システムの操作履歴(例えばブラウザの閲覧履歴)などを利用した暗黙的なものがある。
推薦システムを実現するものとしては協調フィルタリング以外にもコンテンツベースの方法があるが、たとえば本であればユーザが好む本と同じ著者の本を推薦するなどというもので、コンテンツ自体が似ているかどうかを判別するための情報(ここでは著者の情報)が必要となる。協調フィルタリングはコンテンツが何であれ、ユーザによる評価が与えられれば利用できる。
ユーザの趣味趣向を自動判別する仕組みを導入するというのは方々でお話してるのですが、これに加えて、「最近、チェックした商品」という表示も導入しようかと思います。
この最近チェックした商品というのは、自分自身がサイト回遊している最中に閲覧した商品詳細を履歴としてグラフィカルに表示する機能です。
これは他ユーザの情報を比較する協調フィルタリングの仕組みではなく単に自分の閲覧ログを表示すればよいだけの話です。
他人の趣味から自分にぴったりの商品を割り出すのは中々至難の技だと思います。もっともっと技術レベルが上がれば期待の出来る仕組みですが、今のとこ僕なんかはAMAZONで商品を検索していても、
「この商品を買った人はこんな商品も買ってます」
よりも
「最近あなたがチェックした商品」
を見るわけなのです。
他人の趣味嗜好の動向よりも過去の自分の閲覧履歴のほうが情報として優れていると言うことでしょうか。
しかし、この「この商品を買った人はこんな商品も買ってます」の仕組みが悪いのではなく、この商品購入フィルタリングにはまだまだユーザからの情報が必要で、完成されてない仕組みだと思います。
たとえば・・・
- 自分の所有商品一覧。
- 既読商品の一覧
- これは当然商品をレコメンドされても、自分が所有している商品には食指は伸びません。ここを除外してあげる必要があります。
- 自分が今。読みたいと思うジャンル
- 自分が今、読みたいと思う作品の年代
- 今はどんなジャンルが読みたい気分なのか?これは素直に聞いてみるしかありませんね。大雑把にSFとか感動とか今読みたいキーワードを入れてもらうのもありですね。
- あと漫画って年代によっての読み手の層が結構はっきりしてて、少年マガジン世代(あしたのジョーとか)が角川の萌えにはまってると言うことは意外と少ないと思います。漫画って絵ズラで好きキライがはっきりしてますしね。
こんな感じですか。結局ユーザとの対話なしにはレコメンド機能は十分に力を発揮できないと言うことでしょうね。
AMAZONなんかもこのことに気付いて、
といったような対話型の機能を盛り込んできています。
しかし、ECのサイトにおいてこの自分の情報を提供する~対話する~というのはかなりハードルが高いのではないでしょうか。
だってECはモノを買う場所であって、情報を提供する場所ではないですもん。
(あ、レビュー投稿はまた違うんですよね、動機が。)
そこでアーカムコミュニティ「LaNaa」(ラナア)の登場です。
ユーザは自分自身の自己表現をせっせとマイページを構築していきます。
(自分棚であったり、お気に入りベスト3やなど)
これはECで商品を買うためではなく、ユーザ間の対話を柔和する役目のために構築します。
(他人とお話を始めるときに自分の趣味が相手に伝わればそれだけで、話がスムーズに進みますよね?)
対話の結果の産物がECで表現できればそれはおそらくユーザのメリットになりえるはずなのです。
ユーザ間の対話。これはセカンドライフやSTICKAMで遊んでいても痛切に感じるキーワードですね。
不特定のユーザの意見として取り扱わなければいけないデータなので情報の中には個人を特定するような情報は入れてはなりませんが。。。
ECでは取り入れにくかったユーザの生の声をコミュニティで聞けるというのはすごい嬉しい事だと感じてます。
さあ、日本初の「EC+コミュニティシステム」、開発の大詰めです!
コメント