クリエイティブ・コモンズのCEOに就任した伊藤さんの発言内容。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/15/news092.html
「今後は、コンテンツのデータは、CCのようなルールに則った上で、できるだけネットに開放し、2次創作を奨励した方が収益にもつながる」と伊藤さんは指摘。DRMで守ったデータを販売するといった従来のモデルが、変化していくとみている。
僕が考えてたことと合致しますし、今アーカムで作成してるコンテンツの方向性はまさにここに集約されると思います。
デジタルソースのコピーやMAD(たとえばYOUTUBEへのプロモーションビデオのUploadなど)はいくら規制しようとしてもいたちごっこだし、何よりユーザが望んでいること。
デジタルソースは広告の一部と開き直れるかどうかは、アーティストの立ち位置によって微妙に変わるでしょうが、少なくともこれからデビューするアーティストたちはこの手法を使えば大きなプロモーションとなることと思います。
ただ、無名の新人の場合は、コンテンツ=広告として売り出し可能ですが、すでにファンを確立したアーティストの場合、そう簡単に割り切れるものではないですしね。
メーカーもYOUTUBEの活用方法に気付きだしてますが、なかなかうまく収益につなげる方法というのがわからんみたいです。もちろん僕にもわかりません。
文章中にあった伊藤さんの発言ですが
データそのものの販売は難しくなると思う。ミュージシャンのMP3は「アーティストのメタデータ」だと思っている。
データの中に「リレーションシップ」があれば――例えば希少性があったり、ユーザーIDとひも付いている自分だけのものになっていたりするデータ は、価値があると思う。ファンはみんなアーティストの“一部”がほしい。それは、限定CDやサイン入りのグッズや、イベント、という形で販売できる。
要はデジタルソースで広告して、イベントやグッズなどよりコアにアーティストとのかかわりを持ちたいと感じるユーザから収益をあげましょうという発想ですが、果たしてそこまでお金を落としてくれるユーザがどれぐらいいるかも未知数です。
極論を述べるとこの記事どおり、デジタルソースはアーティストのメタデータということになるのでしょうが、今までこのメタデータで莫大な収益を上げていた部分をユーザとアーティストとのつながりだけで収益に結びつけることは難しい気もします。
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