どもです。
東京帰ってから忙しいです。1日14時間労働ぐらい。さすがに日曜日は寝てますが、ぐうたらな僕にしては過去にない仕事量ですw
さて。
この間、通販、卸部門の人事考課も挟みながら、本の未来についてまたご意見聞いてみてました。
今回は風上の方たち。作家さんだったり、出版社関連の方たちなどです。
DNPのブックオフの件も衝撃的でしたが、出版業界はGoogleのブック検索の対応なども大きな問題になっているようです。
最近はこんな記事も。
出版流通対策協議会がGoogleブック検索和解案への反対を発表http://current.ndl.go.jp/node/12959
GoogleがAmazonに挑戦状――電子書籍市場に参入へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/02/news050.html
せまり来る黒船に、流通、出版社、作家の思いが入り乱れて、どの方向へ進むのかという綱引きが始まりそうな予感です。
もちろん過去、音楽業界も流通とレーベルの思惑違いで同じような事を経験してますけど。
そういう問題をはらみながらも、デジタル化の恩恵も認知されだしたようです。
「やってよかった(涙)」 モーニング・ツー、Web無料公開で売り上げアップhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news051.html
ヒット漫画が変わった――完全無料の「ガンガンONLINE」で「常識外れの作品」試す
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/13/news037.html
今回東京に行ってお会いした会社さんでも、「今年はデジタル元年!」といったニュアンスの発言を何人かの人からお聞きしました。
それと、最近はデバイスの進化の話題もよくニュースで目にするようになりました。
Amazon、大画面の電子ブックリーダー「Kindle DX」を発表
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/07/news013.html
大画面iPod Touch、2009年秋デビューへ
http://jp.techcrunch.com/archives/20081230large-form-ipod-touch-to-launch-in-fall-09/
業界の関係者が「いつかは来るだろうさ。。」と思っていた電子書籍化の流れが、まさに今年花開くわけです。
で。
掲題の件ですが、やっぱり紙の本はなくならないけど、だいぶ縮小するよね。ってことになるわけです。
なので、僕達書店の立場から考えると、
「売るものがなくなってしまう。」
という自分全否定な結論に至るわけです。もちろん全てなくなるとは言ってませんが、市場が半分になっちゃうと書店の商いなんて成り立つわけがありません。
ですので、僕が28号を通じて提案するのが、
「書店は通販を勉強して、いずれ衰退する本から軸をずらして「データにならないモノを売る」事で生き残ることを考えるべきなんだと思います。」
ただし、いきなり鍋や釜をネットで売るなんてことはまず無理だし、失敗します。そんなに通販あまくないですしね。なので一番自分達の知ってる商材の「本」で通販に入るべきだと思ってます。
ただし、「古本」で。
新刊の本をいくらネットで販売しても一生儲かりません。だって粗利22%程度ですもん。
通販の成功キーワードの一つに「粗利」があります。
僕達が加盟するOSMC(通販ショップの店長さんたちで構成する協議会)でも粗利は最低でも30%以上ないと苦しいよね。って話をしてます。ベストは40%以上でしょうか。古本は今でも買取しだいで70%以上の粗利を稼ぐことも可能です。
。。。
大競争時代です。商品サイクルがどんどん短くなり、利益の上げにくい世の中で買い切りの概念もない、価格競争に巻き込まれたことのない新刊書店というのは今の時代にとっては非常にか弱い業種に見えてしまいます。
なので、手前味噌ですが、僕は28号を提案します。
まとめると、
紙は5年以内に劇的な減少を迎えるので書店は、形に残る「モノを扱う通販」を覚えるべきだと思います。
次、作家編書きます。あくまで私見ですがご意見は大歓迎です。
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