今回の東京出張での一番のハイライトはやっぱりこれでしょう。
９日に行われたドリームゲートアワード2008にて。
３５歳以下のベンチャー起業家から優れたアイデアを募集し１位を決めるビジネス会の天下一武道会みたいな催しです。
僕は昨年、財団の薦め（というか要請）があって、出たんですね。この大会に。ただ言い訳するわけじゃないけど、そのときのビジネスプランはゴールしか決まってなくて、方法論が定まっておらず、中途半端なプランで応募してしまい。あえなく２次予選で敗退。
今年はある程度それも見えたので、来年は出たいなあと。
ということで下見に。
審査員も錚々たるメンバー。
決勝ランカーのプレゼンのあと、結果が発表されるまで１階のベルサイユ宮殿みたいなところで立食パーティー。
なんかね、ホンマにこんな世界があるんだわとちょっと笑えるぐらいすごかったんすよ。
iPhoneがぶっ壊れたのでこんなショットしか残ってないのですが。。。
（庭先には協賛のマセラッティの新作が。。）
プレゼン会場。
左下は際コーポレーションの中島さん。
このメンツ＋招待された３５歳以下（でない人もいた）の経営者たちおよそ200名ほどで始まった懇親会。
僕は真っ先にこの人をめざしました。
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そう。日本が世界に誇る経営者。元ソニー会長の出井伸之さんです。（画像wkipediaより。）
95年から05年までソニーのCEOとして君臨し、真っ先にインターネットの重要性に気付いておられた方です。
出井さんの発言で、この表現大好きなんですよね。
6500万年ほど前、巨大な隕石がユカタン半島に落ちた。
それが多くの塵をまきあげ、地球の気象が一変した。
その頃は、恐竜の時代であった。
恐竜たちは地球の激変に適応できず、絶滅の道を歩むことになったのである。
同じようなことが21世紀に起きるであろう。巨大な企業が、新興企業に取って代わられる。
突き進めたハードとソフトの融合は日本の著作権と既得権益に阻まれ、結果的に成果は出ませんでしたが、創業者～大賀氏～からのソニー第3回目のメタモルフォーゼを担ったわけです。
本来ならソニーがiTunesをやるべしだった（もしくはAppleの買収）とも言われています。
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この人なら今、僕が考えてることの答えを持っているはずだと。
そういうことで懇親会の乾杯の合図とともに速攻で出井さんを目指したわけです。
すでに人だかりが出来ており、その中をより分けて、出井さんの近所で待機。
うろうろそわそわ。
どのタイミングで名刺交換させてもらおうか様子をうかがってました。（その後ろにも同じようなタイミングを探してる若き経営者達がいるわけなんですがねｗ）
出井さんと談笑してる方の話がなかなか終わらず、その人と出井さんの視界に入るように立ち位置を決めて、相槌打ってみたりｗ
でもしっくりこなくて、うろうろ。出井さんの後ろにぴったりついてみたりしました。
。。。。
ああいうのって難しいですよね。
きっちり待ってるのがいいのですが、ポジション取りを間違うと、順番抜かしされてしまいますからｗ
そうこうしてるうちに「出井さんと名刺交換しようの列」がずらーっと伸びてきて。
ちょっとやばいかなと思ったところで、前の人が名刺交換終了。
間髪いれず、
「すいません！私も名刺交換させてもらえますか！」
と。
ネットで本屋をしてることを話つつ名刺交換。
「クォンタムリープ株式会社」
今はコンサルティング会社の代表をしておられます出井さん。
まず聞いたのは、これ。
「コンテンツが限りなく無料に近づいていってますが、将来アーティストは何で収益を出せばよいのでしょうか？」
これが、まだぼやっとしか分からない。
コンテンツの2次創作や興行やグッズなどのデジタルファイル化できない商材で勝負していく理論が自分はひとつの方法なんではないかと。
出井さんも将来は、はっきりと予測できないことを付け加えて（それだけ仮想空間の進化速度が速いってことですが。）いろいろ説明していただけました。
内容はここでは詳しくいえませんが、なるほどなあと思うところばかり。緊張はしてましたが、なんかその発言に唸ることが多かったです。
。。。
名刺交換と会話に100%脳みそCPUを使ってたので、出井さんしか見てなかったのですが、周りを見渡すとまたもや名刺交換希望の列がずらり。
気を抜いていると、僕と同じ手法（３者で三角を描くような布陣）を取って陣取る若き女性経営者が！
なんとなく出井さんも視界に入ってくるようでちょっと気まずかったので、その女性経営者の方に助け舟を。
「あ、よかったらお先に名刺交換してください。３人でお話しましょう。」
と。
その彼女、高齢者向けのアパレルのなんちゃら(よく憶えてません。）らしく年齢の話やアンチエイジングの話に変わっていくわけです。
会話に参加されるとそっちに持っていかれるかなあと思いましたが、参加してもらって正解でした。
特にアンチエイジングに関しては僕は１５０歳ぐらいまで生きれる世の中がくると思ってたのでその辺も聞いてみることができました。
三人囲みで彼女のビジネスがらみの話をしていたのですが、嬉しかったのはここからまた、さっきの著作権がらみの話に出井さんが戻してくれたこと。
なんか、手の届かない存在の人が自分の存在を気付いてくれたというか、認識してくれた瞬間って言うんですかね。もう、えらい興奮してしまいましたよｗ
あんまり長々と話ていると長蛇の列の「はよ終われよ、お前」ちゅう念を裁ききれないのでこのへんでおしまいに。
最後に
著作権法の改正が急務でまず僕達、「小売」が問題提議出来ることとして
常々言ってる
「中古商品からのアーティストに利益の還元すること」
について合ってるのか間違ってるのか聞いてみました。
すると、「いいじゃん」的な答えが返ってきました。うれすかたです。。
こういう世界のビッグマンにちょっとでも理解してもらえたので、すごく自信につながりました。
クォンタムリープの活動としてベンチャー研究などをするコミュニティ「鯉のぼりの会」も紹介していただいたのでぜひ参加したいですとの意思を伝え最後に握手してもらってそこで名刺交換終了。
どっと疲れましたが、その後トイレに行って一人でニヤニヤしてましたｗ
ああ、なんかまた成長できそうな予感です。
鯉のぼりの会もまたレポートします。。
