この前のエントリは28号からの還元理由についてでしたが、今回はその使い方について僕が考えてる事をお話しようかと思います。
現在、マンガ雑誌の低迷で、新人作家さんの活躍する場が減ってきております。
漫画家の佐藤秀峰さんの考えのように今後、活躍の場がWEBに移ってくると僕も思うのです。
ただし、マンガを描くにはそうとうのコストがかかります。原稿料が必要になってきます。
その原稿料を古本の利益の一部「応援金」の中から賄い、連載をしてもらうという考えはどうでしょうか?
仮に3000店舗のお店が28号を使えば、(仮にw)月額2000円の応援金でも、月間600万円の原稿料が捻出できます。
それを原資に作家さんに連載をお願いするわけです。
ただ、条件として僕が作家さんにお願いしたいのは、「ユーザの作品2次利用権」付で、掲載許可していただきたいのです。
前々からの僕の自論で、デジタルコンテンツはいずれ、フリーコピー(違法コピー)の時代になり、コンテンツ自体の価値は限りなく、ゼロになるのではないかと予測しております。
もちろん、これから、有料課金制の書籍の全盛期が訪れるわけですが、その先、(僕の予測では五年後)には、有料制のコンテンツ配信事業も峠を迎えるのではないかと考えています。
現行の著作権では複製する権利も守られていますが、このインターネットの時代にその制度は全くそぐわないものになってきているが事実です。
要は、データやコンテンツはコピーを防げない時代です。
そこでコピーされてこそ、改変されてこそ著作者に収益が戻っていく仕組みというものを今から研究していかなければいけないと思ってます。
話は電子コミックの販売に戻りますが、改変を自由にすることによって、アマチュアを含めたクリエイター予備軍のユーザたちが、多言語化、フラッシュアニメ化、スピンアウト作品、途中から話が変わっていくサブストーリーなどなど、考えようによっては無限に作品が派生していく可能性があります。
そこから新たな力を持ったクリエイターを生み出す土壌が作れればいいのではないかと思っています。
ちょっと脱線しますがこの「生みだす力」考えはジョナサン・ジットレインの「インターネットが死ぬ日」を読んで、反芻してたどり着きました。
規制がインターネットを殺すというのがジットレインの自論でありますので、ここは著作権が良作を殺すと言い変えるのべきなのでしょうか?過激ですかw
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また話は戻って電子コミック販売。
2次利用作品の画面表示イメージってこんなの作ってみましたけどいかがでしょうか。。(汗
(C)講談社 岩明均
オリジナル作品と、二次利用したMAD、サンプリング作品には親子関係を持たせ、アクセス回数を記録する。そして事業の全体の利益(広告、物販、電子コミック販売など含め)を分配するという仕組みはどうでしょうか?
会社の利益を分配する。
作品個別の課金方式でなく、アクセス回数により、事業全体の収益を分配する仕組みに変えるわけです。
つまり、作品が自由に閲覧されるごとサイト全体のアクセス数が増え、作品そのもの以外の収益から作家に分配するという仕組みです。
もちろん、アクセス増=人が集まる場所=収益はかならず発生できる。
という今までの、ネットビジネスの要素は含んでいます。
そして、人が集まれば次はマッチングビジネス、直販が収益の柱になるコミュニティの創設を考えてます。
それはまた書きます。